野球帽 2016 4 17

書名 崩壊するアメリカ
著者 横江 公美  ビジネス社

 日本人から見ると、
アメリカ人もイギリス人も同じように見えて区別がつかないでしょう。
 しかし、簡単に区別する方法があります。
それが、野球帽です。
 アメリカ人は、背広を着てネクタイをしている時でも、
野球帽をかぶっている時があります。
とにかく、どんな場所でも野球帽をかぶっているのがアメリカ人です。
イギリス人は、野球帽をかぶりません。
 「昔は、よかった」
 さて、野球帽で象徴されるアメリカ人とは、
もしかすると、白人で、プロテスタントで、保守系の人たちかもしれません。
 そうすると、今、大統領選挙で有力とされる候補者で、
これに該当するのは、トランプ氏だけかもしれません。
 今の時代、「昔は、よかった」と思う白人は多いかもしれませんが、
経済的な基盤を築きつつあるヒスパニック系にとっては、
「昔よりも今の方がよい」と言うかもしれません。
 現時点では、大統領選挙で、
よく報道されるのは、過激な発言で知られるトランプ氏ですが、
「過激な発言」だけが人気を維持する理由ではありません。
今の大統領選挙は、「かつてのアメリカ」と「今のアメリカ」の戦いでもあるでしょう。
 私は、昔、こんなことを聞いたことがあります。
「WASP(White Anglo-Saxon Protestant)でないと大統領になることはできない」
 オバマ大統領の登場は、このような既成概念を根本的に変えてしまいました。
しかし、人間というものは、なかなか変わるものではありません。
 「昔は、よかった」と「多様化するアメリカ」
そして、GOP(Grand Old Party)、つまり共和党は、どこへ行くのか。












































































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